【お買物レビュー】 UCC DRIP POD コーヒーメーカー　DP1

2015年3月、 1杯抽出タイプの カプセル（ポッド）式コーヒーメーカーに、新製品が登場しました。 今回紹介するコーヒーメーカーは、 UCCから発売された「UCC DRIP POD 抽出機　DP1」。

1杯抽出タイプのコーヒーメーカーと言えば、 既にキューリグやエコポッドを展開しているUCC。 今回の DP1は、エコポッドに替わる新製品「DRIP POD（ドリップポッド）」発売に合わせて発表された ドリップポッド専用マシン。

そこで発売間もないUCC DP1を実際購入。 その使い方や使い勝手を写真と共に詳しくご紹介します。

「エコポッド」は2012年に登場したUCCによる新規格。 1杯分のコーヒーやお茶を、成形された不織布に密封パック。

蒸らしスペースを確保し、ドリップに適した半円形を採用した専用ポッドで、ハンドドリップのような抽出を目指したもの。 粉の用意や後始末も不要で、コーヒーだけでなく、紅茶、緑茶、中国茶が手軽に1杯ずつ楽しめる新しいコーヒー抽出システムです。

当時、既にコーヒーやお茶が飲めるキューリグというKカップを使ったコーヒーマシンを日本に導入し、 発売していたUCCでしたが、 1杯あたり約84円と、他社のシングルサーブと比べ値段はやや高め。またドルチェグストのように、気軽にスーパーの店頭で購入とまではなかなか行きませんでした。

その点、エコポッドは1杯約40円からとお手頃で、（数こそ多くはないものの）スーパーでも見かける身近な存在。 アルミやプラスチックを使わない不織布でパックされており、使用後は可燃ごみで捨てられるといったエコな面もアピールポイントの一つでした。


1箱10個入りのエコポッド

そこに登場したのが、豆の品質や入れ方にこだわり、 高品質な「スペシャルティコーヒー」が家庭で手軽に楽しめる 2015年3月発売の「DRIP POD（ドリップポッド）」。

用意されたポッドの種類は、コーヒー、紅茶や緑茶など合わせて20種類（他に業務用が3種類）。 ドリップポッド対応マシンや従来のエコポッド対応マシンで使えます。

ポッドは1個ずつプラケースに個別包装され、 保存性や扱いやすさがグンとアップ。専用ツリーなどにディスプレイ収納もOK。 使用する時は、フィルムを剥がしてからセットします。

ドリップポッドには、 抽出量目盛りと数字が付きました。また、コーヒーと紅茶、緑茶を区別する抽出モードのマークも表示され、 それぞれに合った抽出モードのボタンがわかるようにデザイン。

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おすすめ抽出量：
70ml　（1）：アイスコーヒー
120ml（3）：スペシャルティコーヒー
140ml（4）：プレミアム、オーガニックコーヒー、紅茶、緑茶
160ml（5）：デイリーコーヒー

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DP1には調節ダイヤルがあるので、 おすすめの量で抽出したり、お好みで7段階（約70〜200ml）の調節も可能です。


20種類が揃ったドリップポッド

中でも注目は、 「Specialty」にカテゴライズされた スペシャルティコーヒー。 UCC直営農園で栽培される「ハワイコナエクストラファンシー」、 天然低カフェインの「ローリナ」、 幻のコーヒーと言われる「ブルボンポワントゥ」、 希少価値の高い最高級スペシャルティコーヒーとして注目の 「パナマ・ゲイシャ」、 カップ・オブ・エクセレンスで1位を獲得した 「ブラジル サン・ジョアキン農園」 の5種類。

最高品質の豆を世界からより選りすぐった「スペシャルティ」は、 ポッド1個ずつ箱入りの豪華版。 中には1杯2000円のコーヒーもあるというスペシャルなコーヒー。 おいそれとは飲めませんが、特別な日や自分へのご褒美にピッタリな贅沢な一杯。

UCC DP1は、DRIP POD専用のコーヒーメーカー。 カップを置き1杯ずつ好きなポッドをセットして、ボタンを押すだけの簡単操作。 コーヒーは日本人に馴染み深いレギュラーコーヒーを使った「ドリップ式」。 ポッドだから粉の用意や後始末も要りません。

エコポッド専用機だったUCCペリカEP3と較べても、 ボディがスリムでスマートになり、 キッチン、リビングなどのわずかなスペースに設置が可能。 収まりもいいようです。 ポッドをセットする抽出ヘッド周りのデザインもコンパクトで、視覚的にも重さを感じません。

ドリップトレイは取り外しでき、 カップに合わせて3段階の高さ調節が可能。 よく見るとステンレス製のトレイが、コーヒー豆模様に打抜かれており、 さりげないオシャレを感じるDP1。

写真のハニーホワイトは、ホワイト×イエローのツートーンカラー。 イエロー部分がシースルーカラーになっており、 明るくおしゃれなイメージ。 白いキッチンにも合います。 色はハニーホワイトの他、 チェリーレッド、カフェブラックの3色。

UCC DRIP POD抽出機 DP1の 給水タンクは、本体背後に独立しており、 左右に少し回転するので、取り外しも簡単。 前後どちらの向きでも設置OK。 上蓋を開けて給水できます。

なお、下のベース台自体は固定されているので、 ネスプレッソUのように、タンク位置を左右自由にレイアウトできるわけではありませんので、 お間違いなく。

水タンク容量は、0.75L。 連続で約5杯分のコーヒーなどを入れることができます。 コーヒーメーカーを 使用する際は、毎回必ず200ml以上の水を入れて抽出しましょう。

UCC DRIP POD抽出機 DP1の操作パネルは、 本体上面。 手前がポッドをセットする抽出ヘッドの開閉。 中央が操作パネル、背後が水タンクというレイアウト。

左上：電源ボタン
左中：水不足ランプ
左下：準備完了ランプ

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中央：抽出量目盛り/抽出量調節ダイヤル

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右上：コーヒー抽出ボタン
右中：紅茶抽出ボタン
右下：緑茶抽出ボタン

電源ボタン含め、ここにまとめられたおかげで 一度操作を覚えれば、迷うことなく感覚的に使えるシンプルさ。

DRIP PODにある抽出量目盛りに合わせて抽出すれば、 おすすめの量で正確に抽出することができ、 個人個人で自由に好きな抽出量を選べる大変便利で使いやすいシステムです。

DP1では、コーヒー・紅茶・緑茶の専用ボタンがあり、 湯量や蒸らし時間、お湯を注ぐスピードをプログラミング。 コーヒーなら約95度、紅茶なら約80度とやや低めに設定し、それぞれに合った最適な状態で抽出できます。

DP1の抽出ヘッドのロック解除ボタンを押すと、 蓋がワンタッチオープン。 中に見えるのがポッドを乗せるポットホルダー。形状はドリップポッドに合わせた半円形。取り外しも簡単。

エコポッドやドリップポッド自体は、不織布に包まれた状態でパックされたもので、 抽出方法は、上から自然にお湯を落として抽出するペーパードリップと変わりません。

DRIP PODになってからプラケース入りになりましたので、 ポッドをセットする際は、 ポッドケースのフィルムを剥がし、中身を取り出してから、 ポットホルダーにセットします。


フィルムを剥がして使う

1杯抽出タイプのコーヒーメーカーは競争が激化しており、 DP1は、UCCとしてもドリップ式の良さをアピールした製品。 エコポッドは1杯約40円から飲める手軽さが売りでしたが、 新しいDRIP PODは、 デイリーユースのコーヒーから 1杯800円クラスのスペシャルティコーヒーも飲める本格的なものに様変わり。

元々ホルダーに乗せて使うエコポッド自体は、 後始末も簡単で使いやすかったのですが、 個別包装になったことで、管理が楽になり保存にあまり気を使わなくてもよくなりました。

スリムでコンパクトなDP1は、場所を取らず軽くて設置も簡単。 音が静かな上、スタンバイ時間も30秒と短く、操作パネルは扱いやすい位置にまとめられ、感触も硬すぎず良好。 誰にでも使いやすいマシンに仕上がりました。

今後、徐々にドリップポッドの販売チャンネルが増えるそうですから、 ドリップポッドがスーパーやコンビニに並ぶ日も近いかも知れません。 キューリグユーザーとしては今後、どちらを使えばいいやら複雑な心境！？